よしなしごと

日々を淡々と

『未来に先回りする思考法』佐藤航陽


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大まかなあらすじ・概略


未来に先回りする。
それは原理を理解し、パターンを認識すること、と作者は言う。

世界には大きなパターンがあり、それを満たす「テクノロジー」が現れた時に「イノベーション」が起こる。


作者はテクノロジーを次のように定義する。
1.人間を拡張するもの
2.いずれは人間を教育し始めるもの
3.「掌(てのひら)からはじまり、宇宙へと広がる」




テクノロジーが境界を溶かしていく。今までは、トップダウン型(王様がいる状態)→ハブ型(代理機能へ権力が集まる状態)と社会が推移していった。今度は、個々で情報をやりとりする世界に入る。
政治、経済への参加の仕方が変わってくる、と作者は言う。
それに伴って、求められて行くことが変わる。



未来に先回りする意思決定法



「合理的判断」が重要ではなく、原理を理解し、パターンを認識し、リソース(資金、人脈、技術、経験等)を揃えた者から、タイミングを予測して成功をおさめることが出来る、としている。

合理的判断は、過去や現状からわりだしたものであり、変化する未来には対応出来ていない。
原理を理解することで、パターン化されたものが見えてくる。
それが未来の様子なのだ。

自分の認識より、パターンを信用した方がいい。
情報の壁やリテラシーの壁がある。
個々の認識力には限界がある、ということを忘れてはならない。


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感想


テクノロジーに出来ず、
人間に出来ることとしては
「思ってもみなかった発見」
「情報をつなぎあわせる力」
が挙げられていた。

テクノロジーの発達はもはや不可避。
私たちはこの新たな存在と、どういう関係を保てばいいのだろう。

「機械が人間の仕事を奪う」という考えではなく、「人間に出来るところをやっていこう!」と思いました(^_^*)