よしなしごと

日々を淡々と

結婚式の感想

結婚式は挙げなくていいかー

 

と、夫は話していた。

 

挙げようか迷うけど…

写真くらいは撮ろうかね?

 

私もそんなくらいだった。

今の自分たちを写真に残しておくと、

後々、楽しかったから。

 

両親に言ってみると、

うち母が断固とした表情で

「私は一生に一度だから、黒留袖が着たい!!」

と言い始めた!

 

母らしくて、とてもいい。

「結婚式は、自分のためというより、

周りのためだよ」

と、先輩が言っていたのを思い出した。

 

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*モーニング、黒留袖、似合ってたよ。

   育ててくれてありがとう!

 

 

神社にしたのは、ほぼ私の趣味です。

親には

「無くならそうな場所でやってほしい」

と、ひと言。

結婚式専門式場、レストランなどは

思い出の場所が無くなってしまいそうで。

和装がしたいから、神社もいいかも!

神社も無くならそう。

暮らしの中にあって、いつでもお参りが出来る。

 

 

そこから会場決め。

意外と制約があって、

 

・○人以上じゃないとダメ

巫女舞雅楽演奏は料金増し

・社殿内の撮影禁止

とか、色々。

 

 

結果、制約がない

湯島天満宮さんに決めました。

 

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*心のひろい湯島天満宮さま。粋です。

 

 

 

当日は、修学旅行生がこれでもか!ってくらいいた。

参拝客の方からも「おめでとう!」と言われたり、写真撮られたり。

とても暑かったけど、賑やかで、いい日だった。

 

 

 

一番不思議だったのは、花嫁衣裳でした。

 

花嫁衣裳に袖を通すと、身が引き締まりました。

実際に掛け布団以上の重さがあるんですが…

 

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*熟練の技で仕上げていただきました。

 

 

何というか、衣裳のチカラを感じました。

 

能で「面や装束に力が宿る」って

そんな思想があるんですが、

それに近いものを感じました。

 

役に身が入るというか。

不自由な感じとはまた違うんです。

ただ、それに相応しいことをしたくなる。

その相応しいっていう領域が、

自分を超えていても

衣裳が超えていくのを手伝ってくれるというか。

空も飛べる、天女の羽衣(はごろも)。

そんな感じ。

 

湯島天満宮のご神前にも、これまで何人もの花嫁さんが来ていて。

これからも花嫁さんが来て。

同じ日にも別の場所で、何人も花嫁さんが誕生していて。

時、場所、思いは、違っていても

 

「花嫁」

 

という、幾世代も国も超える記号を与えられた。

 

 

ご神前にて、夫が朗々と誓詞を読み上げている時も 

色んなことを感じていました。

 

全部と一緒だったなと。

不思議な一体感がありました。

個性を発揮するっていう時世の流れですが…

その個性を持つ自分が立っていた場を、

広く深く実感した気がしました。 

 

平かなご神前に、

にじみ出てくる力強く温かい気持ちに、頭を下げました。

 

たぶん心から、人や場に感謝できた

最初の瞬間でした。

 

 

何があっても

大きなものと1つだ。

背すじ伸ばして、

生きていこうな。

 

と、芯から思いました。

 

 

どうしたってコンニャクより

ぐにゃぐにゃした気分の日もありますけど…

 

あの時の感覚が自分の中に

どっしりと息づいているので

「大丈夫感」がすごい。

 

 

最近になって整理がついたのか、

やっと感想を書くことができました。

すごく素敵な経験になりました(*´-`)

 

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